白銀のトライアングル
三人が、山下公園へ着いたときには、だいぶ太陽が傾いていた。

直美が、

「ごめんね・・・わたしがいるばっかりに二人っきりになれなくて・・・」

と。雅史は、

「いや、いいよ!直美ちゃんが来てくれて楽しいよ!」

と答えた。

すっかり雅史と直美は息の合った会話が続いていた。

そんな感じでいた三人だったが、急に直美が

「なんか苦しい・・・」

と言った。友紀奈も心配したが、それ以上に雅史が、

「直美ちゃん、大丈夫?」

と心配した。

「わたし、ちょっと喘息があって・・・」

そう、夕方になって空気がだいぶ冷たくなってきたので、呼吸が苦しくなってきたのだった。

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