~こどもの恋愛?!~
「俺さぁ、先生になるのが夢なんだぁ。」

えっ…。


「神谷さんっ、神谷さんならなれますよっ。あたしも応援してますからっ。頑張ってくださいね。」

「ありがとう!留里ちゃんは俺の生徒第1号だなっ。」

うわぁっ。何回見ても素敵な笑顔~っ。

「もうすぐ大学始まりますね!神谷さんモテるだろうなっ…」

「はっ?!、いや、俺モテないよ。今はあんまり女の子と付き合うとか面倒でさぁ。彼女もいないし。男友達とつるんでたほうが楽しいしな。バイトも楽しいし…。」


…………そうかぁ。
あたしなんて全然駄目だろうな…。だって店にだって神谷さんのこと気に入ってるきれいなお姉さんやお客さん沢山いるよ。彼女いないのは嬉しいけど、あたしなんて恋愛対象にはならないんだろうなぁ。小学校なんて、こどもだもんね。色気もないし。………………

やだっ!涙出そう…。

「留里ちゃんっ?!」
「ごめんなさいっ、あたし……うっっ」

涙がこぼれた……。


ちゅっ………。

「泣き虫が治るおまじないだよ。」


………神谷さんは、あたしの頬にキスした。
< 11 / 289 >

この作品をシェア

pagetop