~こどもの恋愛?!~



神谷さんが、切なそうにあたしを見つめていた。


「。違うっ。あたしがいけないのっ。あたしっ、神谷さんのこと信じてたのにっ、変なヤキモチやいて、困らせて、ごめんなさいっ…。」



「いや、俺が…。三園に前に告白されたときにキチンと断っていたら、三園も留里も傷つけずにすんだハズだよな………。俺、三園には、あのときハッキリ言ったんだ。俺は、留里が好きだし、気持ちは変わらないって…。結局三園のことは傷つけたけど、留里のことであいまいな返事なんか出来なかった。」

「神谷さ…っ。」

「こんなに時間を置かずに、留里に話したかったけど、留里が避けてるから、俺、どうしたらいいか、わかんなくなって…。でも、今日我慢出来なかった……。結局無理矢理つれてきて…こんなふうに…。ごめんな。」


神谷さんの暖かい手が、あたしの髪にそっと触れた…。


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