~こどもの恋愛?!~


学校が終わって、神谷さんのマンションにむかって急いでいると、途中の道端に見慣れた黒いジープと、その横に神谷さんがいた。


あたしは、少し離れた距離から、その姿に見とれてしまう。


あっ……。

またっ、胸がキュンてしたっ…。

最近神谷さんに会うたび、思い出すたびに、あたしの心臓が反応するっ。


神谷さんが、あたしに気付いて手をあげた。

あたしは、神谷さんのところに急いだ。

そして、飛び掛かったっ!

んじゃなくてっ、抱き付いたっ。


「おめでとうっ。良かったよ~っ。あたし嬉しいぃっ。」


「俺も。留里に抱き付いてもらって嬉しいよ。」


あ…っ。
そんなこと、サラッと言われると恥ずかしいよっ。

でも、離れないっ。だって………。

久し振りの神谷さんの腕の中は、気持ち良いからっ。
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