~こどもの恋愛?!~

最近は、早めに帰れる日は、必ず寄ってくれる神谷さん。


今夜も来てくれたっ。

いつものようにお父さんお母さんと四人で、ご飯を食べるっ。
お父さんは時々しかこの時間には帰ってこないけどねっ。


「神谷くん、学校には慣れたかい?」
お父さんが聞く。

お父さんは神谷さんと飲むビールを楽しみにしてるんだっ。

「はいっ、少しは慣れました。」

「そっか…。神谷くん、俺は…、留里の幸せだけを願ってるんだ…」
いつになくシンミリ話すお父さん…。

「はい。」

こたえる神谷さんも真剣に見えた。


「もし、神谷くんと留里の付き合いが周囲に発覚したら……。」

…お父さんっ、何言おうとしてるのっ…?


「俺…、いえ、僕と留里さんとはお互い話あったうえで、こういう付き合いかたを選びました。これで良かったのかは、まだわかりません。留里さんにとって辛いことだとも思います。でもっ…、僕が留里さんを守ります。いざとなったら、職は捨てる覚悟もありますっ。」


かっ、神谷さん………
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