~こどもの恋愛?!~
「留里ちゃん………、ごめん」
なにが起きたのか、全然わからなかった。
桜の香りじゃない、もっと甘い香りに、あたしのカラダは包まれていた………。
「かっ、神谷さん?!」
あたしは、神谷さんに抱き締められていたっ!
「なんでっ?!あたしのことイモウトみたいにしか思ってないんでしよ?あたしなんて、こどもだし。あたし、勘違いしちゃうよ。やめてよっ!神谷さん、あたしのことスキじゃないんでしょ?チナツちゃんのほうが似合ってるしぃっ…。」
涙が止まらなくて、心地よい腕と、ごめんて言った神谷さんのキモチがわからなくて、黙ってあたしを抱き締める神谷さんに、このあと何を言われるのかと不安で仕方なかった。