~こどもの恋愛?!~
美砂との会話を一方的に断った神谷さんは、振り向いてあたしに困ったような笑い顔をみせた…。
「参ったな…。」
「神谷さんっ、美砂とちゃんと話して断らなくていいの??あたし…」
だいじょうぶじゃないけど、美砂も可哀相な気がしたんだ。
「…鈴木には、学校でも告白されて断ったんだ。だから、ここで、俺が鈴木に会って優しく断っても、また繰り返すかもしれない。だから、わざと冷たく断ったんだ…。俺たちの邪魔して欲しくないし…。」
…断られても家まで押しかけるなんて…。
そんなに神谷さんのこと好きなんだ…。
「しかし、なんで家まで調べるかな…。」
美砂が調べて辿りついたってことは、他の誰かも来る可能性もある…。
美砂だって、待ち伏せしないとは限らない…。
ということは…。
「神谷さん…。あたしっ、ここには来ないほうがいいよね…。」