~こどもの恋愛?!~


しばらく考えた神谷さんが、

「そうだな……。しばらくは…。」


だって、あたしたちの関係バレちゃうから…。

危険な橋を渡るわけにはいかないよ。

せっかく守り通してきたのに。

「寂しい思いさせる…。ごめんな。帰り店に寄るようにするから…。」


「だいじょうぶっ。全く会えなくなるわけじゃないし…。寂しいけど…。」

「留里…。俺も寂しいよ…。」


強く抱き締められた。

久し振りの感触に、カラダが熱くなる…。

あたしのカラダが神谷さんを欲しいって反応してるみたい…。

このままっ、離れたくないっ。


「あっ、留里、これ…。」

急に離れた神谷さん…。

いいムードだったのにぃ。

でも……
神谷さんが手品のように取り出して……
あたしの薬指にはめたのは……。

シンプルなリングだった。
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