~こどもの恋愛?!~
あたしたちは、泣きながら抱き合っていた。

「ちょっと~っ。あたしのこと忘れてるでしょっ?」


「あっ…。ごめん舞。」

実は、舞も気付いていたらしい。

「でも、留里が秘密にしたい理由がわかったから気付かないふりしたんだっ」

一年のときの副担だったし、あんなイケメンだもんわからないわけないでしょ!と舞は言った。

「留里っ。あたしたち親友でしょ?神谷先生と留里のことは、絶対他の人に言わないし、協力もするよっ。こんな形だけどバレちゃったんだから、これからはなんでも話してよねっ!」
隣で舞がうなずく。


二人とも…。

「うんっ。わかった…。ありがとうっ。」

本当は、ずっと二人に隠しているのが辛かった。

自分で選んだ道だけど、ちほ以外には心を許せなかった…。
でも、これからなんでも話せる相手が一気に二人も増えたんだっ。
なんだか気分が楽になったよ。


「舞、亜美っ本当にありがとうっ。これからもよろしくね。」
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