~こどもの恋愛?!~


「で…?神谷先生といつから付き合ってんの?」

「でも、確か数学は神谷先生が担当だったけど、他に接点ないよね。普通授業以外で親しげなら、すぐウワサになるしぃ。」

二人は不思議そうだっ。

「あのね…。」

あたしは、神谷さんと小学生のときから付き合っていることなど、今までの経緯を全て話した。


二人は固まってる…。
まぁね、驚愕の真実?

「小学生から…?…そっかぁ、頑張ったね。留里っ。偉いっ。」

舞が泣き出した。

「そんなに好きなんだぁ。あたしたちっ、もっと早く気付いてあげられたら良かったよぉっ。」


「ううんっ。違うの。あたしは辛くないよ。あたしは、神谷さんの道を塞いじゃうのが怖かっただけ…。」

「留里っ、あんた本当に純粋だね。」

「多分一人の人だけをずっと見てきたからだね…。」


「しかし、神谷先生も幸せだね。こんなに愛されてさぁ。」


「え……。そっかな?」

「もう、エッチした?」

「は……っ?」

真っ赤になるあたし。

あたしたちは皆で笑いあった。

二人の前でやっと心から笑えた気持ちだった。
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