~こどもの恋愛?!~

「とにかくっ、成田君に言わなきゃでしょっ?二人の問題なんだよっ。」


「…言えないよっ。あたしは、留里たちとは違うんだよっ。成田君はこれから就職控えてるしっ。あたしも大学行きたいのっ。神谷さんみたく、社会人として独立できたらっ、どうってことないかもしれないけどっ…。あたしたちはっ……。」


そう言われて、あたしは動揺した…。


あたしたちは、そんなに甘い考えじゃない…。

誰かにあたしと神谷さんの付き合いがバレたりしたら、ちほと同じように失うものは大きいんだよっ。


それをわかっていながら、敢えて二人で進む道を選んだんだよっ。

ちほの言葉が悲しかった…。

でも、今は…。

ちほが心配だから…。

「ちほ…。ねぇ…。少し落ち着いて話そ。とにかく病院行かなきゃわかんないでしょ。それから、どうするか考えたほうがいいよ。あたし、一緒について行くから…。」
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