悪魔な秘密の巫女男子
それでようやく僕は、
水のネックレスをぎゅうっと握りしめた。
足元からぶわっと水のしぶきと 青い丸い陣が浮かび上がる。
「う、うわっ。」
宰相は一歩引く。
水は刃となり、
宰相はぶわっと手や顔に切り傷がすぅっと浮かぶ。
って・・・き、キスされたーーー
イケメンの、男にーーー。
いや、
その、口元に布をくるりと巻いてたから
布越しなんだけど、
そのっ。
うわぁっぁぁ!!!
動揺して、さらにぎゅぅうっと 握ってしまう。
「巫女!!水の巫女!!!
も、申し訳ありません。お納めください!!!」
水は
僕の周りを取り囲むように飛び跳ねる。
うわぁ。
ど、どうすれば・・・
「「どうした!?」」」
「敵襲か??」
バタバタ と王の謁見の間や廊下の奥から人が集まる。