悪魔な秘密の巫女男子
ライガが受け止めてくれた体をそっと
地面に置いてくれる。
よ、よかった。
ライガが受け止めてくれて。
赤いタテガミが
夜風にふわっとなびく。
「まったく。ルラは調子に乗って魔術を多く入れすぎだ。」
「はは。怖くて足が震えてる。」
乾いた笑いしか出てこない。
「ご苦労さん。
何かあったのか?
ルラの緊急用の『脱出風』だろ?
王とのの謁見はどうだったんだ?」
「あ。・・・・・」
やばい。
肝心なこと、吹っ飛んでた。
「ド、ドタキャン?」
「は?」