悪魔な秘密の巫女男子
コンコン
「はい?だれだ?」
「おい。入るぞー!!こんな夜中に客ってだれだーー?」
がっちゃっ
勢いよく飛び込んできたのは
「ひ、火の守護師?!」
赤い長い髪をさらりとなびかせて入ってきたのは
まぎれもない『火の守護師』
しっかりと鍛えられた体に 同じような着心地のよさそうなシャツ。
そりゃそうだよな。
ここは、彼の屋敷だ。
そして、ライガは彼の『火の使徒』だ。
「・・・?誰?」
思いっきり不機嫌そうに僕を睨む。
そりゃそうですよね。
「あのっ。・・・そのーー」
どう 返事を返していいかわからず
ちらりとライガを見る。
僕が、水の巫女だといっていいのか・・・
「ってか、これ、俺のじゃん?!」
ぐいっと服を引っ張られる。
「す、すいません。」
「まー、いいけど。
ってか、なに??訳ありって感じなのか?」
にっかり 白い歯を見せて微笑む。