悪魔な秘密の巫女男子


「巫女?
 って、アサヒ、お前、男じゃん?何言ってんの?」

ですよね。

だって、化粧も衣装も脱いでしまったら
ただの男子高校生だ。

黒髪の、髪だって短いし。
一応、背だって171センチはあるんだぜ。

1センチ大事。


まぁ、
あの、宰相は 背が高くて抱き寄せられると、
すっぽり収まったけどな・・・


って・・・

「はぁぁぁぁ。」

思い出して 激しく落ち込む。



「お、おい?どうした?」

「いえ、ちょっと、思いしたくないことを・・・」


めちゃくちゃブルーになる。

「なぁ、アサヒ、ちゃんと話せよ。
 なんで王との謁見をドタキャンしたんだ?」

ライガがつぶやく。

「は??王と??なに、なんで?」

きょとんとする火の守護師。

だから、
僕、『水の巫女』だって。
まったく、面影ございませんが、水の巫女だって。


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