悪魔な秘密の巫女男子

ライガが、面白そうに
「おい。火の守護師。
 こいつーーーアサヒは『水の巫女』の
 付き人みたいなもんだよ。
 ほれ、オーラが似てるだろ??」

「え??」

僕がきょとんとする。
そうか、一応、秘密だから・・

っていうか、僕が『巫女』だといってもだれも信じないだろうしな。
男だし。
力とかねーし。


「・・・えー。俺、オーラ視るの苦手なんだよな。
 あー、うーん。
 あ、ほんとだ、なんか似てるかも。」

棒読みだ。

適当だな。絶対、こいつ『視て』ない。


オーラとか見えない僕でも、分かる。





ライガと目があって しぃーと された。




「あー、えぇっと。
 僕が、水の巫女の代わりに 王への 謁見に向かったんですが・・・

 その。
 宰相に、ちょっと抱き着かれて・・・・」


「「 はぁぁ?? 」」


二人の声が重なった。

だよね。

僕も、はぁ ってなったし。

< 111 / 262 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop