悪魔な秘密の巫女男子

もんのすごい 言いにくい・・・

「それで、その・・・
 
 ----キ、キス・・・されたんだよね。」


「「 はぁぁ?!!! 」」


また、二人の声が重なった。

「いや、はぁっ?てなったの僕だし。
 
 超、ビビって 風の力で思わず脱出したっていうか・・

 気が付いたら、ここに飛ばされてきたんだよね。」


「・・・・アサヒ・・・お前、また『笑った』んじゃないだろうなー!
 あれほど、笑うな、隙を見せるなって言ったのに・・・」

「ライガ。
 僕、今日はショールも、顔隠しも口元まで覆ってたから
 ぜってぇ 笑ってない!その、誘惑していな自信がある。

 それなのに。」

やばい、ちょっと涙目。



「僕、、、、ファーストキスだったのに!
 なんで、あんなイケメンとはいえ男と無理やりやらないといけないんだ!!」


思わず、叫ぶ。

僕だって、立派な思春期男子だ。

それなりに、初カノと初めてのデート★とか初めての手をつないだ★とかいろいろ妄想があるわけだよ。そりゃーやっぱり、キスも色々、理想があるっちゅーのに・・・


くっそぉ。



「あーー、なんだ、アサヒ。
 その、顔隠してたんだったら布越しの、キスだろ?
 ノーカウントでいいんじゃないか?」

ライガが慰めるように、 ポン と肩をたたく。

ちがうんだ、
そういうことじゃない。

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