悪魔な秘密の巫女男子
ライガが、
バシバシと背中をたたく。
元気を出せということだろが、
地味に痛いからね。
火の守護師も、あはは。と笑いながら、
「まぁ、アサヒ、あの宰相
顔も綺麗だし、力も強いし。権力者だし、
結構 人気があるんだせ?
うちの、火の民にも 人気。」
「いや、僕・・・タイプじゃないので。
どうせだったら、
水の守護師くらい、かわいい子がよかったのに・・・」
「なっ・・・」
なんだ?
空気が一瞬ピリッとなった。
「な、なぁ、アサヒ。
その、水の彼女を・・・ねらってるのか?」
「へ?火の守護師??」
笑いながら、
ちょっと不機嫌そうに杖をぎゅぅぅっと握りしめる。
・・・あれ?
思わず、ライガを見る。
ライガは楽しそうに ニヤリ と笑った。
「あの、火の・・・」
「あのなっ。ダメだぜ、アサヒ!!!
あの女はな、力は強いけど・・・なかなかガサツで
その、」
火の守護師は、あわてて紅茶を飲む。
お茶が熱かったのか、あっちぃって 軽くやけどをする
火の守護師を
ライガは、「がははは。」とまた、楽しそうに笑った。