悪魔な秘密の巫女男子


「い、いくらアサヒが水の巫女の付き人で、
 水の館にずっと 一緒にいられるからって・・
 
 俺、うらやましくなんか・・・」

「火の守護師・・・。なぁ、
 僕から、水の守護師にデートしてくださいって
 言っておこうか?」

僕の言葉に、
火の守護師が キラキラとしたいい笑顔を向けた。


「いや、べっつにー

 でも、そうだな。あいつがどうしても出かけたいっていうなら、
 うん。別に 行ってもいいし!」


あはは。

反応が わかりやすくて、本当に好感がもてる。





「でもさぁ。
 アサヒ、なんで水の巫女の付き人のお前が
 宰相とか、王に会うんだ?『巫女』はどうしたんだ?」


「あーー・・・そうだな。
 ま、僕自体が巫女の代理というか。」

「あーー、なんて言うか、ほら、水の巫女は気まぐれで、扱いにくくて
 なおかつ わがまま だからな。
 今日の気分が 乗らなかったからじゃないかー?
 なぁ、アサヒ。」

「あぅっ。そ そう、そう。
 巫女様って・・・気まぐれだからな。
 だから、僕が代役で 行ったんだけど・・・」

結局、王の前に立つことなく
吹っ飛んできてしまったという訳なんだけど。

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