悪魔な秘密の巫女男子
火の守護師が
「わかった。すぐいく」
といって、ぱたんと 扉を閉めて、
さっきとは打って変わって
厳しい顔で、
僕を見た。
「・・・アサヒ。」
「な、なに? 」
「巫女の代理で王に会いに行って
逃げたといってたよな?」
「あ、あぁ。」
宰相に、キスされてな。
火の守護師ははぁーーっと深くため息を 吐いて、
杖をコンコンと二回床に打ち付ける。
そして、軽く 回す。
しゅるっと赤い光が
彼に巻き付いてーーー
「あぁ、すげ・・」
かっこいいな。
赤をベースにした甲冑に、最後に
おろしていた髪が きゅっと結ばれて
一層 凛々しく見える。