悪魔な秘密の巫女男子
やっぱり、
こいつは『火の守護師』なんだな。
プレッシャーが半端ない。
「あ。 あの。
僕は、」
息を整える。
「僕は、本当に あの 銀髪の宰相に何かした覚えはない。
風の使者である、ルラの力を借りたのを
発動させただけだ。」
左手にはめられた ブレスレットを見せる。
うっすらと、
緑色の鈍い輝きを放っていた。
「毒は?」
「ど、毒??そんなの、やった覚えもないし。」
「そうか・・・・。」
火の守護師は、
すぅっと杖を下げた。
「わかった。
俺、全面的にアサヒを信じるよ。
だから、何かあったら言えよ?」
「あ、はぁ。ありが とう。」
「悪かったな。一応、確かめておかないとな。
ライガも、ほっとした様子で、「よかった」とつぶやいた。
「火の。。お前、本気で アサヒを『消そう』としただろ。」
「・・・まぁ、一応、この国の守護師だし。
宰相を「倒して」敵だと いうのなら、な。」
やっば。
こいつ、怒らせると 怖いタイプだ。