悪魔な秘密の巫女男子

ライガが、「しかも、初めてのキスだったんだろ?」
って余計なひと言まで付け加えてくれた。

「・・・・ちっ。
 そうだよ。ショックのあまりに思わず手を振って
 風の魔法で空に投げ出されたんだよ。」


って、
言ったが 信じられないといった表情で水の守護師は
僕を見た。



「アサヒ様・・・。本当に、何をしたんです?
 宰相さまは、お堅い人物で有名なのに・・・
 
 まさか、王の謁見の前に・・・そんな 」

「何もしてないしっ。
 ただ、いくつか会話をしただけだ。
 別に、口説かれる要素はなかったと思うぞ?

 しかも、あの布を口のほうまで隠してたから、
 笑っても見えないし。

 そもそも、キスも布ごしだから、ぎりぎりセーフ!」

セーフってことにしとこう。
うん。

「でも、アサヒ様。
 水の防御をした後で、風の離脱をなさったんですよね・・・
 攻撃魔法でもないし、風の呪いでもないし
 
 ・・・風の守護師?いかがされました?」

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