悪魔な秘密の巫女男子

風の守護師は、
くすくす と楽しそうに笑った。


「あくまで僕の個人的な推測なんだけど、
 アサヒさんは、宰相さんに口づけされたんだろ?」

「まぁ。
 不本意ながら。」

「布越しで。」

「まぁ、そ そうだけ ど。。」




「だから、布に、吸い取られた『力』が付着した。
 もう少し長く 口づけを交わしていたら
 きっと力が宰相さんに戻ったんだろうけど・・・

 軽い口づけだったから、
 吸収だけ しちゃったんだと思う。」


「・・・・はい?」



そ、そんな力って・・・


「アサヒさん。今まで 口づけして
 気分が悪くなったり、もしくは元気になりすぎたりってことはなかった?
 自分の世界にいる時でもいいんだけど・・・」


「だ、か、ら、 そんな経験ない!」


ファーストキスだったって何度も言ってるだろ。

ちょっと不機嫌になる。


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