悪魔な秘密の巫女男子
ちょっと、気まずそうに 風の守護師が笑って
「アサヒさんの気をちょっと いただいたときに
こっちの気がとられて
帰ってくるっていう 感覚だったんだ。」
「あ、あぁ。
別に、僕は何もーーちょっとふらついたぐらいで。」
「調べてみないとわかんないけど、
たぶん、アサヒさんの『力』って
『吸収と放出』なんじゃない?」
「やっだぁ。アサヒってばめちゃめちゃ『レア』じゃん。」
は?
「えぇ?!そうなんですか?アサヒ様?!」
「すっげぇな。わしら精霊でも そんな特殊能力者はなかなか・・・」
へ??
「ちょ、ちょっと待って。
まったく、話についていけない。」
「ははは。まぁ、とりあえずの問題は、
この宰相さんの 『力』なんですが・・・
はい。アサヒさん。戻してください。」
ぽん。と手のひらに置かれた丸い球。
「は・・はい?」
ど、どうやるの??