悪魔な秘密の巫女男子

お、女の子にそこまで言われて
断ったら
男がすたる。

「ぼ、僕がやる。」

「え?でも、アサヒ様。
 これくらいは、私でもできますよ。口移しでこの球を
 相手の体内に入れればいいだけですので。」

「・・・あのねぇ。
 かわいい女の子が 治療のためとはいえ
 僕の代わりに、キスをするっていうのに、
 お願いします。僕、やりたくないのでっていうのは、
 やっぱりかっこ悪いじゃん。
 ちょっとは、かっこつけさせて。

 なんか、あんまり役に立てないんだからさ。」


魔法の一つも使えません。


風の守護師はくすくす笑って、
はい。と球を渡した。







そして、小さな声で
ささやいた。

「口に含んで・・・
 そのまま、宰相さんの口に入れるんだよ?

 ちなみに、舌でぐいっと 喉の奥深くまで だよ?」


はぁぁぁ。

結局、この宰相とキスすんのかよっ。


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