悪魔な秘密の巫女男子
僕の差し出した手に、
二回りほど小さな手をそっと乗せる。
んっ。
しゃがんでて 急に立った時のような
ふら付きを覚えて
ぐっと体に力が入る。
何度かやるうちに、これがきっと「気を吸い取られる」状態なんだと思う。
ふと、水が体に染み渡るような、
そんな感覚に代わる。
ふと、風の守護師を見るとちょっと眉間にしわを寄せて
こちらを見た。あぁ、「気を吸い取ってる」んだろう。
ていうか、
僕の気を取り返しているのかも。
「んんっーーーーっ。」
風の守護師がちょっと苦しげに頭を下げた。
「ちょっと、アサヒさん、とりすぎ・・・」
「え?そんなこと言われても。
ど、どうすれば?」
「そのまま。手は・・離さない・・で
どこまで・・・やれるのか・・確認・・・」
机に、ぱたりと
頭を乗せた。
「風の守護師さま!!
アサヒ様は動かないでください!」
水の守護師が風の守護師に駆け寄り、何やらブルーの光で包む。