悪魔な秘密の巫女男子

ど、どうしよう。


繋いだ手はそのままに。
 
だって、急に離したら『気』を全部 僕が持って行ってしまう。

そしたら、
あの宰相のようにぶっ倒れる。

だから、
絶対に離さないでね。って最初から風の守護師に言われていた。





「ふーー。」

僕はとりあえず 深呼吸をして、
風の守護師に力が流れる・・・っていうイメージをしてみる。

乗せられた手から手へ。



ぱっと風の守護師が目を開けて、
体を起こす。



「・・・水さん。大丈夫。
 ---アサヒさん。
 
 あ、ありがとうございます。」

よくわからないが、うまくいったらしい。

「大丈夫か?」

「あっ。まだ動かないで、アサヒさん。」

えー。
もう、力が戻ったんじゃ?

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