悪魔な秘密の巫女男子
なんだか、一瞬 どきん と心臓が脈打つような
そんな感覚に襲われる。
風の守護師が、ニコリ と笑って
そっと手を放した。
「アサヒさん。
ごちそう様。」
「はぁ。」
そんな、いい笑顔で言われても。
「アサヒさん。立ってみて?
ふら付いたり、力がないなぁとか、そういうのある?」
「え?
立ってみたけど・・・別に?
ふつーだな。歩けるし・・・特別 腹が減ってるわけじゃないし。」
「ふふふ。
すごいなぁ。アサヒさん。本当にレアモノだなぁ。
僕、今ね、力を増幅してもらったのに、
まったく、君には影響してない。君の『力』を消費することなく、
君の中に入った力を返してもらうだけで
自分の力が増幅されるんだ・・・」
「え?
なにそれ。」
つまり、
僕が力をもらうと、
サービスポイントを付けて返却ってこと?
お買い得じゃん。