悪魔な秘密の巫女男子

水の守護師が、心配そうに僕に駆け寄る。

「えぇ。別に、浪費もしてないようですし・・・」

「ありがとう。大丈夫。」

肩をぽんぽんされるけど、
別にどこもいたくないし。

風の守護師が、その様子を見て、にこりと笑った。

「ふふ。気づいてる?アサヒさん。」

「え?何が?」

「触れられるだけじゃぁ、君は、力を吸い取らないんだ。」

「へ?」

「アサヒさんに、攻撃 したら
 勝手に力を吸い取るんだよ。
 
 吸い取るだけで、やめたら 最強の戦士になりそうだね。
 
 だって、ほとんどの魔法は無効だよ。」


そ、そうなのか?

じゃぁ、僕の体は宰相のあの、無理やりのキスを攻撃と捉えたのか。


「だ か ら。」

にっこりと風の守護師が
杖を握りなおす。

やだな。

嫌な予感 しかしない。


「攻撃してみてもいい?」
「げぇぇっ ダメだろ!それは!」

死んだらどうすんだ。

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