悪魔な秘密の巫女男子

大丈夫、大丈夫、
と言いながら、不敵な笑顔で杖をくるくるっと回す。


え。
それ、絶対、大丈夫じゃないやつだよね?


小さな緑色の球体がぽわんと
浮かび上がる。


「ちょ、ちょっと・・・風のーーー」

「アサヒさん。手を前にして!
 イメージは、ストローでジュースを飲む感じ!」

そ、そんなこと言われても。

とりあえず両手を前に出す。
緑の球体は、
ポーンとキャッチボールぐらいの速度で飛んできて

ぶわぁあっ・・・しゅるん。


「え?」

僕の手のひらから『吸い込まれた』




え?どうなってるの?


「す、すごいです!アサヒ様!」
「ほら、大丈夫だったでしょ?アサヒさん。
 一応、ごく小さな攻撃魔法だったんだけど・・・」


「え?
 なんか、別に・・・変わりない。」

うん。
体調の変化とかもないし、
見た目も変わってないと思うし。

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