悪魔な秘密の巫女男子

ルラの向かい側にはライガが見えた。

ライガは僕の姿を確認すると、
にこっと笑って
ライオンのように「がおぉぉおお!!」と吠えた。

おいおい。
挨拶なのはわかるけど、
隣の兵士がびっくりしてるから!


ルラの少し離れたところには
風の守護師が
杖を高々と掲げぶつぶつ呪文を唱えていた。


この盛大な風は
彼の術だろうな。



「風の使者様。
 私が・・切れ目を封印いたします。」

「お願いねぇ。
 で、この、靄なんだけどぉ。
 まとめて、
 アサ・・・じゃない。水の巫女にぶつけちゃおっていう話なんだけどぉ。」


「へ?」


こ、この塊を?

ってか、結構でかいよ。
気球とか、それぐらいの大きさだよ。


水の守護師はちょっと 心配そうに僕を見つめた。

「あの、巫女。」

「あー、もぉ、コレしか方法がないんだろ?」

じゃぁ仕方ないじゃないか。

「ってか、
 ルラ、僕が怪我したら責任持てよ?」

「ふふ。大丈夫よぉ。
 だって、ここには、世界最高の守護師が三人もいて
 私も、ライガもいるのよぉ。」

全力で守るわ。
といったルラは キラキラっと羽を鳴らした。



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