悪魔な秘密の巫女男子
その場にいたすべての人々が
凍りついたようにその光景を凝視していた。
僕は
両手を空に掲げ
風の守護師の合図とともに落ちてきた
ソレを『吸収』する。
一瞬、大きさにビビるが、
僕の手は難なくそれを吸い込む。
えぇっと、
イメージは掃除機って感じ。
不思議なことに、
吸い込んでるっていう感覚とかは
まったくない。
しゅるぅんっ
と、
最後の靄を吸い込んだところで
「巫女様。どいてください。」
水の守護師が叫ぶ。
あわてて
下がる。
と、同時に地面に淡く丸い陣が描き出される。