悪魔な秘密の巫女男子
しくしく泣く彼女。
でも、僕もどうすりゃいいのかさっぱりわからない。
「あの・・・。」
「と、とりあえず、へこんでる暇はないわ!!
よしっ。
人間ね。わかりました!
あのっ。名前は??」
急に 気合を入れた彼女にびっくりしながら
僕はぽつりとつぶやいた。
「あぁ、朝日。
藤田 朝日(ふじた あさひ)だ。」
「--了した。」
そう告げられると、
「うわっ。」
僕の周りは、ぽうっとしろと淡いブルーの光に包まれる。
彼女は、何やらぶつぶつつぶやいて
手を前にかざす。
光がだんだん集まっていき
三角形のフォルムが浮かび上がる。
それはだんだん白くなって・・・しろいこぶし大の三角形の・・・
「・・・え?」
ぱぁぁっと光がそこに集中して、
ちぃぃーーんと、鈴が鳴る。
そこに ぷかり と浮かんだ ソレは、
「お・・にぎり??」
真っ白なおにぎりだった。
彼女は、ちょっと息を切らし、汗だくのままでニコリとほほ笑む。
「これが、繋ぐモノです。
・・・食べ物なんですか?」