悪魔な秘密の巫女男子

大地の切れ目をふさぐように
青く光る。

少しこぼれた
赤黒い靄はルラと、風の守護師が小さくまとめる。




「皆の者。ここは 水の守護師が受る。
 下がれ!!!」


ライガが、吠えるように大きな声で伝える。
火の兵士たちが
さぁっと下がる。






「しーちゃん。そこの、集めた靄もこっちに集合させて
 ねぇ、巫女。
 これも、お願いしまーす。」

「えー。了解。
 ちゃんと、手に向かって投げろ・・・なげてね。」


誰が聞いてるから無いから、一応言い直す。
ルラは楽しそうに、キャラキャラ笑う。

ちぇ。

まったく。

両手を前に出して構える。

こぼれた靄を集めると、バスケットボールぐらいの大きさになる。

風の守護師はニコリと笑ってから
シュッっとそれを僕に向かって投げる。

少しの衝撃とともに、
それがしゅわっと吸い込まれる。


「すご。」
ルラが、改めて声を漏らした。


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