悪魔な秘密の巫女男子

僕は、曖昧に はは。 と笑う。

すごいのか?
よくわからない。

一応、
念のため、
水色の衣を払って、
体を確かめてみるが、

うん。何の変化もない。


しいて言えば、
そうだな。ソーダを飲んだ時のような、
胸焼け感はあるけど、げっぷしそうな、あの感じ。


「すっご。
 さすが、『巫女』ですねぇ。
 体の変化とかある?」

「風の守護師。 うん。
 とくには・・
 ちょっと、胸焼けぐらい。」

「すっごいなぁ。
 そのまま、力を蓄えたらどうなるんだろう。」

「え?普通に消化されて排出じゃね?」

トイレで。

なんとなく、そう思う。
だって、僕
普通に魔力とかないし。
魔法とか使えないし、
ソレを出しかたがわからない。

かといって、蓄積もしなさそうだしな。


「そうか。
 じゃぁ・・・」

風の守護師がそっと近づいてきて小声で話す。

「・・アサヒ?誰かに、口づけされないように気を付けて。」


「じょ・・!」
冗談じゃない。

やめてくれ。


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