悪魔な秘密の巫女男子
王は、大きなビンを取り出し、
僕の体からでてきた それ、を吸い込む。
ビンの中はどす黒く、
何かが渦巻くようにそれがとどまっていた。
「ふむ。
これは、すごいな。
朝日。よくキャパオーバーしなかったな。
まったく、魔力がなかったのが幸いしたのか・・・」
ぎゅぅっと
ビンの蓋を閉じると同時に、
ばしゃんっと軽い水音を残して
空間が元に戻った。
なんだか、
「体が・・・軽い?」
「あぁ、結構魔力をため込んでたからな。
人間の体には結構な負担だ。
いずれは、『消化』されるが、胸焼けで苦しいだろ?」
あぁ、そうだ。
胃のあたりがすっきりしている。
ってか、やっぱり消化されるのか、これって。
やれやれ
といった風に王は髪をかきあげながら
ため息をついた。
「なんだ。やっぱり、何も知らないのか。
まぁ、そうだろうと思ったが。」
「え?」
なにも、しらないって、何?