悪魔な秘密の巫女男子
なんか、平和に過ごしていると
ほんと、あの不思議な出来事がずっと昔に感じる。
左手にちゃっらっと光る
シンプルな『腕輪』
「・・おっと。」
手が滑って
ドリンクの紙コップをひっかけて
落としそうになる。
ドリンクが・・・
と思って手を差し出した瞬間。
ぐらっ。
え?
めまいがする。
一瞬、ほんの一瞬だが
コップが止まる。
空気がきぃんと凍るような、
冷たい意識。
え??
瞬きをした瞬間。
ぶわっと
生ぬるい空気があたりを包む。
「!!っと!!」
「おぉ、朝日、ナイスキャッチ。」
ドリンクの紙コップをつかむ。