悪魔な秘密の巫女男子

圭吾は、
ぺしっと僕のおでこを叩いて
にっかりと笑った。

「熱はなさそうだけど、
 今日は早く休めよ?」

「あ、あぁ。
 ありがと。」

でも、バイトは休めないんだよな。

今日は
人数 少ないって言ってたからな。










・・・


バイト先はどこにでもある
ファストフード店。


ロッカーに制服を脱ぎ捨てて
ユニフォームに着替える。


「おー、おはよう。朝日も5時入り?」
「はい。おはようございます、夏樹さん。」

大学生の夏樹さんは
僕と同じようにユニフォームに着替える。


夏樹さんはくるりと赤色の短めのネクタイを首にかけた。

「あ、夏樹さんは今日、ホールですか?」
「んー、そうそう。
 だって、俺、愛想がいいだろ?」

「・・・まぁ、確かに。
 でも、自分で言います?」

まぁ、夏樹さんはイケメンだけど。

思わず苦笑しながら
タイムカードを通した。

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