悪魔な秘密の巫女男子

あ、でも圭吾は『かわいい子』って言ってたんだよな。
じゃぁ同じ高校生かな?



綾子さんは大学生だし。

あ、じゃぁ、あの子かな。

なんて数人の
バイト仲間を思い出しながら

揚げ物のフライヤーの近くにいたからまずかったんだ。


「あっ。。ちっ!!」

油がはねた。

「あ!だ、大丈夫!?朝日!」

「だ、大丈夫です。すぐ冷やせば。
 ってか、一瞬ぼーっとしてた僕が悪いんだいし。」

薄手の作業用手袋を取って
そのまま
シンクで腕を冷やす。

びっくりしたが
そんなにひどくもない。


「ごめんなさい。朝日・・。」
「全然、大丈夫だから気にしないで?御影さん?」

しゅーんと した御影さん。
確か僕の一つ上。

柔らかそうな雰囲気で、目もくりくりっとしてる。

あ、圭吾の好きそうなタイプかも。


なんて
くだらないことを考えながら
水道の水を流す。

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