悪魔な秘密の巫女男子
「なんだぁ?
やけどかー?」
「葛城さん。」
奥の事務所からひょいっと顔を出した
社員の葛城さん。
「ほら、俺が手当てしとくから、
ほら、みやちゃん。オーダー入ってるよ。
夏樹。ちょっと朝日を事務所に下げるから
あとよろしくなぁ。」
「え?
いや、もう大丈夫・・」
もう、ひりひりもしないし。
葛城さんは、
にっこりと笑って、
まぁまぁ、と言いながら
半ば強引に事務所に僕を引きずり込んだ。
「ほら、
これぬっとけ。」
「あ、ありがとうございます。」
僕の不注意なのに。
申し訳ないな。
葛城さん仕事もあるのに・・・。
「いや、別に気にしてないぞー。
やけどとか よくあるしな。
ただ、早めに処置しないと後になるし。」
「そうなんだ。」
薬を塗り終えたら
タイミングよく大きめの絆創膏を貼られた。