悪魔な秘密の巫女男子

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「あら、お帰り。
 バイト 早かったのねー」

「あぁ、ただいま、母さん。」

「ご飯食べる?」

なんて言われながら、
「おかえりー、お兄ちゃん。」
「あー、今日は早いんだねぇ」

なんて、
弟たちがリビングの食卓から声をかける。

丁度 食事中だったか。

「あーー・・
 なんか、今日は ふらふらするみたい?
 なんだよね。

 あ、熱とかないから!
 だから、着替えて寝るから、」

「えっ?お兄ちゃん大丈夫?」

母さんは、青ざめて 駆け寄る。

あ、ヤバ。

アレから、ちょっと記憶をなくして入院していた事件から
少し体調を崩したり、
怪我したりとかすると
異様に 過敏に 反応する、母。


「だ、大丈夫。
 全然へーきだからっ。

 ちょ、ちょっとテスト勉強しすぎたかなーって?
 だから、着替えて寝るね!」


「ほんと?なんか食べる?
 熱は??」

色々
かまってくる母を 振り払うように
あわてて部屋へと戻る。

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