悪魔な秘密の巫女男子
ぶわっと
耳元から寒気を感じて
がばっと体を持ち上げる。
「朝日。やっと目をさましたか。」
「・・・え?」
え?
えぇ??
何?
まさか・・
「お、王様・・?」
なんか、よくわからない空間。
洞窟?みたいな、そんなところに
あの、きれいな髪を無造作に束ねて、王様が
地べたに座っていた。
「あのっ!?」
「すまないな。
朝日には 迷惑をかけないつもりだったんだが。」
「え? え??」
も、もしかして、
僕、また ここに来ちゃったパターンですか??
両親の顔がふとよぎる。
王は、ふ っと笑って
静かに首を振った。