悪魔な秘密の巫女男子
杖をゴンッと地に打ち付ける。
彼女は、しずかに、
その杖に言葉を投げつけた。
「・・・今宵、
ついに、水の巫女を従えた!
今一度、繁栄と加護を!!!」
うわぁぁぁという
満月に照らされる歓声。
ちらりと
横目で彼女は 僕を見る。
あ。
と思って、また再び手を上にあげる。
再び、
キラキラと、水しぶきが
あたり一面にシャワーのように 降りそそぐ。
歓声と、月明かり。
黒い羽の生えた男なんて、うっとりしながら彼女を見つめちゃってる。
なんか、すっごい、
早まったことをしたかもしれない。