悪魔な秘密の巫女男子
がはは。
とその男は笑って、
僕の肩をぽんと叩いた。
「っ。」
重い。
ただ、手を置かれただけなのにずしんと重みを感じる。
「まぁまぁ、
あやしーよな。オレ。
わかってるって。
でも、各種方面すべて確認済みだから安心しなって。」
な、なにを言ってる?
通行人もちらりと見るものの、
かかわろうとはしない。
「あの、」
僕が、質問を繰り出そうとすると
~♪♪
不意に、着信音が二人を遮る。
怪しそうな、黒いスーツのおっさんは、
腰につけた
時代錯誤のごっつい携帯・・・
というか、昔の携帯電話みたいなやつで通話を始めた。
「っち。なんだよ。
オレがさっさと見つけちまったよ。
・・・あぁ?
ん。大通りの・・・」
どうやらこの場所を伝えているらしい。
僕、どうなるんでしょう。
ってか、このおっさん誰?
逃げ出したくても、
ずっしりと肩に置かれた手がそれを許しそうにもない。
はぁ。
なるように、なるかな?
なんだか、僕も ずいぶん図太くなったな。
『アレ』以来、
結構、臨機応変に対応できるようになったと思う。
うん。