悪魔な秘密の巫女男子
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「さぁ、急いでください。」
「は、はい。」
崖の上から、
連れてこられた お屋敷のようなところ。
あの黒い男が大きくなって二人を難なく乗せてこちらまでやってきた。
「下がりなさい。スーラ。
そして、呼ばれるまで、屋敷には誰も近づかせてはならぬ。
水の巫女と 最後の契約がある。
よいな?」
「御意。」
屋敷の扉が
バタンと閉まる。
暗闇の中、
窓から漏れる月明かりだけになる。
「よし、人払い完了。
ありがとうございました。アサヒ様。こちらへお願いします。」
ひろいな、この屋敷。
その廊下の奥の奥。
どこまで行くんだろう。