悪魔な秘密の巫女男子
課長は、
無精ひげを少し撫でてから「そうだなぁ。」
「ま、こいつはバイトだから
アサヒで、いいんじゃないか?」
「え?課長ぉ。ま?
『万が一』があったらどーすんの?本名なんて。」
「そうですよ。たまにはイチノもいいこと言いますね。
課長、少し無防備すぎでは?」
課長は、がははと笑った。
「大丈夫だ。
というか、こいつはアサヒのままでいいんだ。
なぁ?アサヒ?」」
「はぁ、
よくわかりませんが、僕は朝日です。」
「ちがう。アサヒだ。」
少しイントネーションが違うが、
まぁ、間違っちゃぁいない。
というか、独特のイントネーションがどことなく
外国訛りな感じがして、くすぐったい。
「まぁ、課長が言うなら、りょーかいです。」
「はい。わかりました。」
「んーじゃ、
仕事な話な。」