悪魔な秘密の巫女男子
短期バイトです
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あの、黒い『気』ってやつ、
たまりすぎたら、
空気が濁りすぎて
犯罪や、よくないことがおきるんだって。
それを、未然に防ぐのが
この「課長」率いる「特別なチーム」らしい。
詳しい名称や名前は一切教えられていない。
だって
僕、バイトだし。
まぁ、知ってしまったら
きっと、大変なことになるんだろうなぁ。
なんて思うから知ろうとも思わないんだけど。
流されているなぁと思うけど
仕方ない。
バイト代が結構いいんだもの。
というわけで、
今日も 僕は
元気に目隠しをされて
例の事務所のような所に 拉致されています。
*
「おー、目隠しはずしていいぞ。」
手を引いてくれていたイチノさんが声をかける。
はーい。と 目隠しをはずす。
いつもの部屋の前。
ガチャリとあけると、「おはようございます。」
ニノさんがにこり とほほ笑む。
目の前の机には、僕のブレスレットが
ガラスケースに入っておかれていた。
あれから、
ブレスレットを預かりたいという申し出を受けて、
ここに、保管してもらっている。
ニノさんが言うには
どうやら、持ち主の認識の『術』なるものがかけられているらしい。
だから僕しか触れないらしい。
そんなことないと思うけどな。
だって、病院では家族からこのブレスレット受け取ったし。
ぼんやり そんなこと思ったけど
ニノさんはそういうのが専門らしく
キラッキラした目で「あずからせてください!!」とお願いされた。
というか・・・ニノさんがブレスレットに触れて
ひとしきり、胃の内容物をはいた そのあとで
そんな、いい笑顔で言われたら、
そりゃ、
僕、わかりました。っていうしかないよね?