悪魔な秘密の巫女男子
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案の定、目隠しされて
ついた 見知らぬ街。
まぁ、道路標識とかで大体の県と町はわかるんだけどね。
どうせなら
ゆっくり観光とかしたいんだけどなぁ。
「アサヒ、いいぜ。」
「アサヒ君。こちらを歩いて
大通りから・・・こちらの公園までお願いします。」
「はい、わかりました・・・
あれ?課長は?」
「課長は、おいしそうな
磯辺焼きを見つけて、先ほど下車してます。
しばらくしたら合流するでしょう。」
・・・自由だなー。
とりあえず
ワゴン車を降りた僕。
見知らぬ街の見知らぬ空気。
まぁ、
ただで連れてきてもらってると思ったら
楽しいもんだよな。
見知らぬ街に
ちょっときょろきょろしながら
言われたとおりに歩く。
まぁ、
僕が歩いただけじゃぁ
あ、変な『気』がある!って僕じゃぁわかんないんだけどね。
つくづく
あの人たちって 変わってるよな。
って、あの公園か。
*
指定された公園に入る・・・けど、
なんか、ここ 雰囲気悪い。
真夏の 昼間。だぜ?
それなのに、うっすら
嫌な空気。
奥の遊具は、さすがに数人の子が遊んでいるが
歩道側の木が多い茂っているところのベンチとか
なんか・・・
ちょっとやな気分を押し殺して、
とりあえず
ベンチに座る。