悪魔な秘密の巫女男子
「なんっていうか、
王様?みたいな?」
「ふふふ。アサヒ様面白いこと言いますね。
王様は、いらっしゃるじゃないですか。
だから、私は『水の守護師』と言ってるじゃないですか」
「ふぅん。」
さっぱりわからないが、
それなりの地位はあるようだ。
「ねぇ、僕は朝日っていう名前があるんだけど、
君の名前は?」
「ですから、『水の守護師』って言ってるじゃないですか。」
「・・・?」
きょとんとしたのが分かったのか、彼女は
ちょっと困ったように、笑った。
「ですから、私の名前は『水の守護師』。
親から頂いた、私を識別するような名は、ございません。」
「ぇぇえ?」
そういうものなの?
「・・・呼びにくいな。」
「さぁ、アサヒ様。
脱いでください。」
「へ?」
いうが早いか、
頭にかぶっていた布をはぎ取られる。