悪魔な秘密の巫女男子
最後に、大きな水色の宝石がちりばめられた
ネックレスをそっとかけられる。
「アサヒ様ーーー。
これは、私の水の魔術を閉じ込めてある
宝石でございます。
簡単な水の保護でしたら、
ぎゅっと握るだけで発動できます。」
「水の保護って・・さっきみたいな?」
「あ、あれは単なる 力の放出で・・・」
「きれいだったよねー。キラキラ、光が反射して。
すげーなぁってほんとうに思ったよ。僕。」
にっこり 笑う。
彼女がちょっと、びっくりしたように目を見開いてから
「ありがとうございます」と照れたように
真っ赤になった。
そして、
僕は顔も少し隠れるようにさらに薄いベールをかけられる。
「どうぞ。」
「お・・おぉ。美人さんだなー」
我ながら。
まぁ、一応、化粧もしてるからだろうが 女性に見える。
うん。女装家の気持がわかるな。
心境の変化に自分自身びっくり。